デジまんが

PICK UP1 きまぐれオレンジロード

ボクがまつもと先生と初めてお会いしたのは、一昨年のお花見でのこと。友人...続きはこちら

PICK UP2 お姉ちゃんが来た

漫画家が声優、ミュージシャンらと手を組んだ。漫画元気...続きはこちら

PICK UP2 お姉ちゃんが来た

キャラ濃すぎっ!
まともなキャラは13歳の水原朋也(弟)くんだけで、ほかの...続きはこちら

PICK UP3 松尾しよりの世界

ボクと松尾先生は、数年前にブログを通じて知り合いました。
実は...続きはこちら

PICK UP4 さかな&ねこ

ここまでシュールな作品には、なかなか出会えませんね。
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まんが家佐佐木あつしがおすすめコミックを厳選ご紹介

佐佐木あつしプロフィール ● 漫画家。コミックプロデューサー。 ● 株式会社エートゥシー・プロダクション代表取締役 ● 1985年『あの娘はわがままシンデレラ(講談社)』でデビュー。● 代表作:『ぶらり鉄扇捕物帳(集英社)』『灰色の十字架(草土文化社)【朝日新聞天声人語載】』『ガリンペイロ(実業之日本社)【1999年OVA化】』『ダウト(英和出版)』『その時歴史が動いた(ホーム社)』『激打ちラッシュ』他多数。 ● ラブコメディから歴史、ギャンブル、ミステリーなど幅広い作風が特徴。

ほぼ週刊クローズアップ

特選 ラブロマンス

PICK UP 1 きまぐれオレンジロード

きまぐれオレンジロード

きまぐれオレンジロード 30周年!
ボクたちの青春がよみがえる。

ボクがまつもと先生と初めてお会いしたのは、一昨年のお花見でのこと。友人が、アシスタントとしてまつもと先生のところにいたご縁で、ご挨拶させていただきました。
まつもと先生は、優しく、そして博学な方といった印象でした。

今年30周年を迎える「きまぐれオレンジロード」は、少年ジャンプの黄金期でもある80年代の連載作品です。
当時のジャンプには「ストップひばり君」「北斗の拳」「キン肉マン」「ドクタースランプあられちゃん」「聖闘士星矢」など、数多の名作が連載され、その部数は500万部の売り上げに迫る時代でした。

当時のまつもと先生は、常時5~6人のアシスタントさんとともに、休む間もなく作品を描き続けていました。
その中には「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」の萩原一至先生や、「精霊使い」の岡崎武士先生等がいたそうです。

最近お話しいただいたのですが、「きまぐれオレンジロード」連載中、まつもと先生がペンを持てないほど体調を崩してしまったため、萩原先生が下書きを、岡崎先生がペン入れをした回があるそうです。150話を超える中から、その一話を探してみるのも楽しいでしょうね。

また、まつもと先生は1995年当時、東芝EMII(現ユニバーサルミュージックの傘下レーベル)とデジタルコミックを制作。音声+フルカラー作品をCD-ROMで販売するという、デジタル化の先駆けともいえる史上初の試みにも挑戦されています。その先見の明には脱帽です。

しかし、そんなハードな仕事ぶりが体に負荷をかけたせいか、4歳の時に遭遇した交通事故の後遺症から脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)が発症。現在はかなり回復され、その体験をテーマにした自伝的作品を構想中とのこと。より多くの読者に勇気と希望を与えていただけるでしょう。
ともあれ今年30周年を迎える「きまぐれオレンジロード」は、様々なイベントや個展などが目白押し。読者だけではなく、多くの漫画作家にも影響を与えた少年ジャンプ黄金期の名作「きまぐれオレンジロード」を、ぜひご堪能ください!

PICK UP 2 Domix

漫画家が声優、ミュージシャンらと手を組んだ。
漫画元気発動計画のDomixは、次世代への挑戦だ!

漫画の未来を、他人にゆだねることなく立ち上がった漫画元気発動計画が、クリエイターたちの才能をDo-mix(混ぜ合わせる)した次世代Comicsをお届けします。
Domixは、音楽、声、アニメ、エフェクトなど、あらゆる表現手法を取り入れた作品です。じっくりとお楽しみください。

PICK UP 3 お姉ちゃんが来た

お姉ちゃんが来た

ボクは水原朋也(13)。
父親が再婚して、変な姉ができました。

キャラ濃すぎっ!
まともなキャラは13歳の水原朋也(弟)くんだけで、ほかのキャラは全員ぶっとんじゃってるわけです。
物語は、朋也くんのお父さんの再婚からはじまります。朋也くんは突然、新しいお母さんと、17歳のお姉さんと一緒に暮らすことになりました。自分が13歳の少年だったら、うらやましいところです。

ところが、このお姉さん、相当な変わり者で、朋也くんに夢中になっちゃいます。ストーカーはするわ、隠し撮りはするわ、部屋中朋也くんの写真を貼ってるわ、朋くん日記はつけてるわ、朋くんの絵を描いて話しかけてるわ、濃厚すぎるスキンシップを求めるわで、13歳の少年 にとっては刺激の強すぎる毎日が訪れるわけです。
お姉さんのキャラクターには、母性と姉弟愛と異性への憧れが凝縮され、すさまじいほどの空回りが一つひとつの見せ場を盛り上げてくれます。その日常が、あまりにも愉快に描かれた傑作です。 天然族だらけのキャスティングを、見事なショートストーリーで描きあげる安西理晃先生のセンスは一級品ですね。
人間関係に疲れた時にこそ、ぜひ読んでいただきたい作品です。

PICK UP4 松尾しよりの世界 負けそうな時に読むと、勇気や元気があふれてくる。

松尾しよりの世界

負けそうな時に読むと、勇気や元気があふれてくる。

ボクと松尾先生は、数年前にブログを通じて知り合いました。
実は松尾先生、愛知県出身で大阪育ちの関西人。親しみやすいお人柄からは想像できませんでした(笑)。おおらかで優しさに満ちた、とても素敵な作家さんです。
さて、松尾先生の漫画作品についてです。
描かれる主人公の多くは、逆境の中で、あきらめずに未来へ向かって懸命に生きる女性たちです。真摯に生きる女性たちの姿を、時に繊細に、時にダイナミックなタッチで描ききる松尾先生の技術は素晴らしく、人物のデッサンはもちろん、効果・背景にまで徹底的にこだわりぬいた作品の輝きは、読者の心に深い感動をあたえてくれます。
そんな先生がこよなく愛する会津は、ある作品の取材で訪れたのがはじめてとのこと。縁もゆかりもない会津で出会った皆さんの、まっすぐな気質に魅了されてしまったそうです。なにがあってもあきらめない強さ、どれほど苦しくても前進する意欲を失わない姿勢に、松尾先生自身が勇気づけられたんでしょうね。
松尾先生は、あの震災後も、会津の親善大使として日々精力的に会津を応援しています。
ボクたち漫画家にとっての創作活動は、修羅の道をはだしで歩くようなもの。自分で言うのもなんですが、心の支えがなくてはやっていけないお仕事です。
会津は、作家としての松尾先生の背中を押してくれる、なによりも心強い支えなんだと思いました。
いつかは青年誌でも描いてみたいという夢も語っていただきました。そんな挑戦する勇気も、会津にいただいたのかもしれませんね。

先日、松尾先生とお話しした際に
「もし自分の描いた作品が、誰かのお家の本棚の隅に置いてあったり、心のどこかに、おぼろげにでも残っていてくれたら・・・、それほど幸せなことはありません」
と、照れながらおっしゃっていました。

さかな&ねこ オチ一発で連載7年!プロ絶賛の超シュールなコマ漫画。

さかな&ねこ

オチ一発で連載7年!プロ絶賛の超シュールなコマ漫画。

ここまでシュールな作品には、なかなか出会えませんね。
「進撃の巨人」の諫山創先生も推しの一冊です!
ちなみに諫山創先生は、この作品を読んで無性に魚が食べたくなったそうです。
テーマは「食べる」オンリーといっていいのでしょうか…。とにかく、罪の意識のない「ねこ」が、友達だったり、先輩だったり、先生だったり、同僚だったりの「さかな」を、ただただ食べまくるという強烈なオチが続くのです。その4コマの中に込められた意味は結構ふかく、読み手の知性をたっぷり刺激してくれるんです。
作者の森井ケンシロウ先生は、読者に「コレ、わっかるかなぁ?」という謎かけ遊びを 楽しみながら描いているんでしょうね。どんどんとその世界に引き込まれていく作品です。
永遠のワンパターンなる言葉もありますが、たったひとつのオチの4コマ漫画で、ここまで見せるテクニックには脱帽です。
しかも7年もの連載ですからね。ホンモノです。
あたりまえのギャグ漫画に飽きた読者様に、ぜひお勧めの佐佐木あつし一押し作品です!